即売会のすゝめ
すらゐです。
B4UT Advent Calenderの一記事として、僕はいわゆる「即売会」について書こうと思います。音楽ゲームそのものに関しては音楽ゲームの上手い人々が書き尽くしてくれると思うので。
この記事では僕が個人として持っている知識を整理するだけなので、色々と間違っている点が含まれているかもしれません。ご了承ください。
即売会ってなんだ
ここでいう即売会とは、「同人誌即売会」の事です。
ですが今回は、即売会では同人誌だけではなく、ゲームやグッズ、そして音楽CDなど様々な物が頒布されている、ということを強調したいので敢えて「即売会」という表記を使っています。
「同人」とは、「同じ趣味や志をもった人、仲間、集団ないし共同体のこと」という意味らしいですが、簡単に言うと「プロでない、アマチュア」という認識です。
音ゲー関係なくね???
果たしてそうでしょうか。
BEMANI機種に限らず、以前は東方Projectアレンジ楽曲やBMS楽曲等のアマチュア作家による楽曲がアーケードの機種に収録されるということはほとんど(というか多分全く)ありませんでした。
そのため、2012年に稼働した初代SOUND VOLTEXは、SOUND HOLICやcosmo@暴走Pなど、ネット上で活躍しているアマチュア・同人系のクリエイターを起用したという点、一般から楽曲やアピカの画像を公募したという点で、その時点では非常に特殊な作品だったと言えます。
その後、太鼓の達人やmaimai、chunithm等の他社音楽ゲームにおいても、同様の流れが生まれ、今では様々な機種で東方Projectアレンジ楽曲やBMS作家の楽曲を楽しむことが出来るようになりました。(ぶっちゃけ東方曲を最初に入れた機種がボルテだったのかはちょっと自信無いので、間違ってたらゴメンナサイ……)
上記の通り、音楽ゲーム業界においては企業と「同人」の境界がここ数年で急速に小さくなりつつあります。(これは音楽ゲーム業界に限らず、漫画業界などでも同じことが言えると思います。)
例えば、東方Project系の最大規模である即売会『博麗神社例大祭』では近年、KONAMIやSEGA等各社が音楽ゲームの試遊会を展示しています。
同人サークルと即売会
簡潔に表現すると、「即売会」は様々な「同人サークル」が一か所に集まって自分の制作物を発表・頒布する場です。
全国様々な場所で様々な規模の即売会が様々な時期に開催されています。
(実際はお金のやり取りがある場合が殆どなので、「販売」という言葉を使ったほうがイメージしやすいですが、同人誌即売会においては「同好の士が同じ立場でやり取りをする」というのが本来の目的であるため、「頒布」という言葉が使われています。この辺の話は結構深い問題なのでここでは突っ込まないでおきます。)
「同人サークル」は、サークルという言葉が使われていますが、作っているのが集団でも個人でも区別せずに「サークル」と呼びます。
例えば「IOSYS」は様々なメンバーが在籍するサークルですが、かめりあ氏は「かめるかめりあ」という個人サークルで即売会に参加しています。
即売会の種類
即売会は無限に開催されているので全てを挙げるとキリがありません。
代表的なものを挙げていきます。
1.コミックマーケット
毎年夏(8月中旬)と冬(12月末)に東京ビックサイトにて3日間に渡って開催されます。
コミケの魅力は何よりも規模がデカいことですね。様々なサークルが参加しています。
3日間に渡って開催されますが、参加しているサークルは3日とも異なります。(これはジャンルによって分かれます。)
『コミック』マーケットという名前ですが、音楽CDを頒布する音楽系サークルも毎年多くが参加しています。基本的に3日目に配置されることが多いです。また音楽ゲームに出て来るキャラクターをメインにした漫画作品を描いているサークルも集まります。
艦これ好きな人は1日目も行きましょう。
基本的にアホみたいに人で溢れかえっていますが、昼頃から行けば恐らくストレスなく入場することが出来ます。音楽系のブースは『なのは完売』みたいなことには基本的にならないと思うので、昼頃に出向いてチラチラ音楽系のブースだけ見る、という楽しみ方もできると思います。
基本的に即売会は入場に当たり「カタログ」(参加しているサークルのリスト)を購入する必要があるのですが(運営費のため)、コミケではカタログが無くても入場することが出来ます。(ただ、カタログの内容を熟読しておけ、という指示はあるので誰かから借りて読むなりしたほうが吉。)
2.COMIC1
毎年5月に東京ビックサイトにて開催されるオールジャンルの即売会。
薄い本が買えます。
3.COMITIA
年4回(2月・5月・8月・11月)、またもや東京ビックサイトにて開催される「創作(オリジナル)」限定の即売会。
来月からアニメが始まる『亜人ちゃんは語りたい。』の原作のペトス先生等、COMITIAで同人誌を出していた人がスカウトされて商業の世界にデビューすることがたまにあります。
4.博麗神社例大祭
東方Project系の同人作品オンリーの即売会。これまた東京ビックサイトにて開催されています。1ジャンル限定の即売会は「オンリー系」と呼ばれるのですが、その中では最大規模のイベントですね。音ゲーの試遊会に無限に人が並ぶ。
5. M3
これは上4つとは少し異なり、音楽サークルオンリーの即売会です。
東京流通センターにて年2回開催されています。このイベントは様々なコンポーザが参加していることもあり音ゲーマーにオススメ。
6.Junction Box
これは上の5つと比較すると小規模なイベントですが、音楽ゲームにジャンルが限られた即売会です。定期的に様々な場所で開催されています。東京で開催されているのだけで次が10回目だそうなので、それなりに続いているようですね。
即売会の魅力
1.作り手と生で接することが出来る(可能性が高い)
正直この点に尽きると思っているので、「そんなのどうでもいいよ!!」という人には即売会はあまり魅力がないかもしれません。
サークルでは製作者本人が売り子をしていることも多いので、テンションが上がります。えつや君がボルテの攻略本を売っていたりします。本物のななひらや本物のHommarjuや本物のP*Lightや本物のUSAOに会えるとテンションが上がります。
コミケには偽物の野獣先輩もいました。
2.日常では出会うことの無い素晴らしい作品との出会い(があるかも)
音楽系で視聴はちょっと難しいですが漫画系の作品は基本的に中身を見せてもらえることが多いので、良い作品と思わぬ出会いを果たすことも。金が消えます。
3.お祭りっぽさ
この辺は激しく個人差があると思いますが、自分の好きな作品にこれだけの求心力がある、というのを実際に目の当たりにすると僕は嬉しく感じます。艦これオンリーとか行くと特に。
4.委託で買うより安い。
(けど交通費やカタログ代とかを考え出すとそうでもなかったりする。)
まとめ
ブログ書くのって難しいですね。
読者の皆さんがイベントに行く必要は全くありませんが、こういう文化(?)もあるよ、というのをちょっとでも知ってもらえると嬉しいです。
これは完全に個人的な宣伝ですが、今度のコミックマーケット91で
12月29日 東D-42b『東京大学艦これ研究会』
にて僕がチョットだけ関わってる出版物が頒布される予定です。あくまで予定。
宣伝しておきます。